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タイトルなし【黒子のバスケ/ギャグ】

第1章 少女01


ぐいとずっと我慢していた口元の筋肉の張りを許してやると、私の顔がにまりとしたのがとれた。
私はベッドを飛び回るように叫ぶ声を枕に押し付けながら悶絶しはじめる。もう自然現象であるかのように当然だった。

(うぉおおおおおおおおおおおおおなんて奇跡じゃぁぁぁああああああ自分にこんな日がくるだなんてぇぇぇぇええええぇぇぇぇぇぇええええええ!!!!!!!!!!!)

はっきり言うと私はまだ俄かだ。数日前から友人にあの漫画を借りていた。その相手は最新刊まで持っていなかったらしく私が読んだのは13巻まで。故に俄かなのだ。それでも分かることというと、






イケメンが多い!!!!!!!(感涙)


そして加えていうと実は私陽野妙美は、世にいう腐女子とかいう四つ足の生命体でありまして。
そう、つまりこの要素がかけ合わさっている以上、イケメン同志の(自主規制)を見たいと思わざるを得ないわけだ。
(まぁ実際にんなことあるとかは思っていないけど。)
一応良識(?)はあるつもりだ。

(要は、キャラの、cpの絡みが見られれば私は昇天する勢いで幸せになれるわけなのだよ。)
というかキャラが動き、喋る姿を見るということが既に俄かであろうがファンである喜びだ。それでcpまで見れられるなんて私はもう死んだって構わない。

私の勝手な見解だけれども、"トリップ"なんてものは早々本当は長々できるものではないと思っている。小旅行程度というのか。友人が読んでいた"夢小説"とやらのように長くいられる訳があるまい。

つまりは、その限られているであろう時間内で、全てのキャラ、私が現段階で知り得るcpをすべて見て帰る。
我ながら良い未来計画である。さて、そのためには彼との謎に包まれた関係を把握した上で利用し、外へ出る必要がある。だから黒子テツヤ氏に私の現状を知られること即ち病院送り決定だ。

あの様子からして恐らく恋人、幼馴染がいい線だろう。
(こ、恋人とか・・・。)
贅沢すぎて吐血しそうになるものだ。しかし後に出て来るであろう火神大我と黄瀬涼太のサンドの方が私的に宝だ。

口から出た涎を強引に拭い取る。

さてこれからどうしたものか、関係の把握を主にやっていくのがいいのだが何せ手段がない。

ううん、と唸りをあげていると病室のドアが叩かれる音に肩をはねた。
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