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〜蒼い青い片想い〜

第16章 -新旧光対決 Part3⁈-


「大ちゃんと…いつも一緒なわけじゃ…。
年下…だし…。」


思いがけず火神さんの口から
大ちゃんの名前を出され、
わたしは下を向いてしまう。


「は⁈なんで年下とか関係あんだよ?
付き合ってんなら関係ねーだろ?」


「…⁈つ…付き合ってないですっ‼︎
大ちゃんは…その…幼なじみだし…」


「は⁈付き合ってねーの⁈」


呆れたように火神さんは言うけど、
呆れちゃうのはこっちだよ!
すぐ人を誰かの彼女にしちゃうんだから〜‼︎


「付き合ってません。それに、大ちゃんは…」


「あ?なんだよ?」



大ちゃんは…お姉ちゃんのコトが…



「ケンカでもしたのか?
(やっべ〜…変なコト聞いちまったか…)」


わたしが黙っていると、
火神さんは困ったように聞いてきた。


「ケンカというか…その…」


火神さんならあんまり知らないし…
逆に話しやすいかな…。


でも、キ…キスのコトとか、なんて言ったら…⁈


「あ〜っ‼︎もう‼︎なんだよ⁈ハッキリ言えよ‼︎」


「は…はいっ‼︎あの…その…
大ちゃんが…とかじゃなくて…
えっと…好きな人には好きな人がいて…でも、
その人にキ…ス…とかされたら…
その人はなんで…そんなコトした…と…
思いますかっ⁈」


う…っ。い…勢いで言っちゃったけど、
やっぱりこんなコト…恥ずかしすぎるっ‼︎


「はぁっ⁈」


「あ…あの‼︎だから、たとえばの話で…‼︎
あ‼︎と…友だちに相談されてて‼︎
でも、わたし、恋愛経験ないから、
うまくアドバイスできなくて‼︎だから…」


「好きな人に好きな人がいて〜?
はぁ?キス〜⁈」


火神さんは大きな声でわたしの話を繰り返した。


「こ…声‼︎大きすぎですっ‼︎」


わたしは慌てて火神さんの頭を
バシバシ叩いてしまった。


「イテッ‼︎わ…わかったから‼︎
つぅか、そんなの、
おまえのコトが好きだからじゃねーの?」


「え…?」


わたしのコトが…好き…???


「じゃなきゃキスなんてしねーだろ、普通。」


火神さんは何言ってんだか…と、
呆れながらわたしを見つめてため息をついた。


「…っ⁈だ…だから‼︎
わたしじゃなくて、友だちの話で‼︎」


「はぁ…。そんならそんでいいけどよ〜。
(どう考えたってコイツと青峰の話だろ…)」


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