第1章 嫉妬 【坂田銀時】
ガラガラガラッ
「ただーいまー…」
真っ暗な万事屋にそ〜っと足を踏み入れる
あれなんで泥棒みたいになってんだ、あたし
別に何も後ろ見たいことはしていない。
今日はお妙さんに頼まれて“スマイル”の
手伝いをしていたのだ。
最初、銀ちゃんにそれを言ったときは
ものすごーく反対された。
きっと今だって帰りがこんな遅くなって
怒ってるに違いない。
そーっと居間に入ればやっぱり真っ暗で
先に寝てしまったんだろう…
「ふぅー…」
さっさと着替えなくちゃ。
一応キャバクラだから普段は着ない
ピンクのフリフリのドレスを着ているのだ。
こんなの銀ちゃんに見られたらまた怒られる
そう思って、
ドレスを脱ごうとした時だった…