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薄桜鬼 群青桜

第3章 左腕


近藤「桜時くんだが、まずは仕事を覚える為、巡察についていってもらう。今日は総司と平助だったな。よろしく頼む。」

新選組として始めての朝。
朝食を取りながら私の初任務が下された。

千月「わかりました。」

町へ出れば何か分かるかもしれない。そんな期待を込めながら朝食を食べ進めていた。

沖田「千月ちゃん、足引っ張らないでよね?僕と手合わせした時みたいになったら…斬っちゃうよ?」

千月「大丈夫です。貴方ではなく藤堂さんに着いて行くつもりですので。それよりも貴方は自分の立場が悪くならない様な心配をされた方がよろしいのではないのですか?」

沖田「君も中々言うね。」

千月「貴方も口だけは達者なご様子で。」

笑顔で中々物騒な事を話す私達の光景。
きっと近寄り難いだろうな。

原田「土方さんがいなくてよかったな。この場にいたら今頃鬼の雷が落ちてただろうしな。」

そう。土方さんと山南さんは昨日のうちに大坂へ出向いていた。

千月「藤堂さん、そういうことらしいので今日はよろしくお願いします。」

藤堂「あーうん。分かったけど、その藤堂さんってのやめない? 千月も言い辛そうだしさ。平助でいいよ。」

原田「何ならいっそ颯太って呼んでもいいんじゃないか?」

藤堂「左之さん勘弁してくれよー」

やっぱり藤堂は本当に颯太と瓜二つ。
姿も声色も口調も全部。
だからこそ、もっと知りたい。颯太に近づける様な気がして。

近藤「あぁ、そうだ忘れるところだった。桜時くん、これを。」

そういって渡されたのは浅葱色に『誠』の文字。
それは新選組の羽織そのものだった。

千月「私などが受け取ってもよろしいのですか?」

近藤「なに言っているんだ。当たり前だ。君は内の隊士だ。これを来て不貞浪士の取り締まりをよろしく頼むよ。」

千月「はい。ご期待に添える事が出来る様、常時最善を尽くします。」

私が新選組。
その歴史にはない事項が目の前で起こっている。
歴史を変えたという事実はその羽織に重くのしかかった。
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