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道化師恐怖症。

第3章 白雪姫と灰かぶりが共演らしい



結局あれから移動教室が続き
西崎さんとは喋れずじまい

でも、ずっと観察してると
仁王くんと丸井くんと
楽しそうに話す姿が伺えた


と、いうか
その二人としか喋ってない

他の男子とは
ほとんど会話を交わしてない


イケメンしか
興味ないってこと?

誰にでも平等に接しないなんて
馬鹿だなぁ

今は転校してきたばかりだから
当分チヤホヤされるだろう

…でも、それが
いつまで続くかな?

まだ一日目だから
気が早いか




さて、そんなこんなで
もうお昼の時間

まさかお昼も
テニス部と食べるのだろうか

テニス部はレギュラー全員で
いつもご飯を食べている


基本は、屋上

だから屋上へ行きたくても
入れないのだ

あんな風にテニス部に
占領されてちゃあね

入れる強者も居ませんよ


けど、当たり前の事だが
他にメンバーがいる

部長の幸村くんや
副部長の真田くん

はたまた参謀と
言われている柳くん

あのペテン師と呼ばれる
仁王くんのペアの柳生くんや

天才的らしい丸井くんのペアの
ジャッカルくん

あ、あと後輩である
切原くんまで簡単に落とせるものか


そこまで出来たら
本当、人間技じゃないね


それからもう一人
テニス部には西崎さんの敵に
なりえる人がいる

でも大した事ないかなー

彼女は既に
あまり好かれてなんていないから


「蒼、購買行こう」

「うん!行く行く」


教室を出る際に
西崎さんの方を今一度見る

あ、仁王くんと丸井くんと
立ち上がった


やはりお昼も一緒らしい

やるねぇ西崎さん


「嘘!?
ご飯まで一緒に食べる気!?」


彼等を見てしまったのか
みぃちゃんが声をあげる


「みたいだね」

「皆の邪魔をするなんて…。
ありえない!!
調子に乗っちゃって…!」

「みぃちゃん、そんな
怒んないでー。怖いよ」

「だって…!!
もう、今日は集合かけなくちゃ!」


ファンクラブにも
定期的に〝集会〟があるんだと

集まるのは私たちのクラスの
3年B組


そんな小さな教室に
全員入るのだろうか

と、思ったら
みぃちゃんが会長のファンクラブは
テニス部全体の、ファンクラブで
個人ではまた違うと聞いた

中には〝過激派〟なんてのも

おー怖い怖い




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