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道化師恐怖症。

第5章 長針と短針が溶けて絡まった



まぁ名前呼びになった所で
移動とか一緒にする訳じゃなく

たまに喋るだけ

ても、彼女と
こういう距離になったのは
私的には美味しい

利用されてる分
利用してやろうではないか


あ、ちなみにバトミントンは
私が圧勝いたしました

バトミントン大好きだから

あんまり運動は
得意じゃないのかな?

かなり動き鈍かった


「蒼…強いね」

「そうかな?
西崎さんの動きも良かったよ」


嘘ついちゃった

いいよね お世辞ってことで

人間お世辞言わないと
世間渡っていけないって


体育が終わり
その後の授業も淡々と
終わって行った

特に面白いことはなく
丸井くん達と西崎さんの距離が
縮まってて、みぃちゃん達が
ヒィヒィ言ってただけ

もうそんなの見飽きたから
さっさと行動に移してよ

楽しませてよ

〝飽き〟は〝退屈〟に繋がる

〝退屈〟は一番の毒って言うじゃん
あれ?言わないっけ
なんでもいいけど


「ねぇみぃちゃん」

「どうしたの?」

「金坂さんってなんで
マネージャーになったんだろ?」


放課後、帰る準備しながら
みぃちゃんに聞く

なんて答えるかは分かってたけど
何と無くの質問

みぃちゃんは額に皺を寄せて
ムッとした


「見てれば分かるでしょ?
レギュラー目当てだって」

「でも全然好かれようと
してなく見えるなーって」

「そんなの女の前だけ!
金坂なんてぶりっこの中の
ぶりっこよ!」

「じゃあ西崎さんと
上手くいかなさそうだねー。
わ、大変だ」

「そういえばそうね…」


でも、どうでもいいわ
と、みぃちゃんは興味無さげ

レギュラーに影響が
いかなければいいらしい


今頃、西崎さんと金坂さんの
間はどうなってるのだろうか

あぁ気になるな

テニス部のマネージャーになれば
分かるんだろうけど
私が急にそんなことをしたら
怪しまれるだけ

大体私なんかがなれる訳ない

なろうとも思わないしね

とりあえず明日に期待かな



次の日、事件は起きた

予想の範囲内だったんだけど
事件といえば事件

さすが西崎さん

やってくれると思ったよ


金坂さんはこれから
どんどん堕ちて行くだろう

可哀想

なんて思ったりしない


とってもとっても

面白い







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