第1章 いち
「プロポーズ?」
「あぁ、プロポーズだ。
そなたは結婚したであろう?
慕っている女性から同意の言葉を得る秘訣を
教えてくれまいか」
某は高校、大学と仲良くしてくださった
前田殿に質問をした。
こやつは既に結婚をしていた。
だから聞いたというのもある。
「そうだねぇ...
真田君の素直な気持ちを
話せばいいんじゃないかな!
ストレートにね!」
前田殿は某にそう言って、肩を叩いた。
夢吉殿もにこにことしている。
「そうか、そうなのだな。
なるほど。恩に着る前田殿!」
「いいってことよ!
頑張ってね真田くん!」
某は前田殿に礼を告げた。
そしてある人物のもとへ急いだ。