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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第101章 練習の成果





「……エルド。そろそろ抵抗していい?」


「え?」


自分の呆気にとられた声が
緩く部屋に響いたと同時に、
突然首筋に抱き着かれ、
バランスを崩した身体は簡単に倒れた。



「凛っ、さん…!これ、」


身に覚えがある体勢になってすぐ、
乱れた音声で声を掛ける。



「そう。あの日のことがあってから、
これだけ集中的に練習したんだよ。」



あの日。

初めてまともに凛さんと話した日。

あの時にかけた絞め技を、
自分が仕掛けられていた。



「っ……、誰と、練習したんで、すか?」

「色々だね。
一番大きい相手だったらミケかな。」



……色んな意味での“そんな大物”を相手に
練習していたんなら、
これだけ上手くなっていても納得できる。

呼吸は寸断される寸前で、
話すことも辛くなっていた。



「ごめん。
なんか誘ったのは私だったみたいだけど、
さすがに酔いに任せたとしても、
最後までは出来ないよ。」


パッと首は解放され、
馬乗りになられたままで笑顔を向けられた。

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