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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第99章 BETWEEN THE SHEETS



「ん…、ちょ、エルド、」

「今、凛さんから誘ってきましたよね?」

「なっ…、誘ってないっ!」


焦ったような声が耳元で強く響くが、
気にせず首筋まで唇を滑らせる。

この甘い匂いも、つい漏れ出た吐息も、
こっちの情動を誘ってくる。



「誘うつもりないなら、
そんな思わせぶりなこと
言わない方がいいですよ?」


「……カクテル名、教えたこと?」

「こっちもそんなこと言われると、
ベッドに誘いたくなるんで。」


「……ごめん、なさい。」




本当に。

この無意識の無防備さは厄介だ。


天然でやってると分かっても、
襲い掛かりたくなるし、
現にこうして抑えきれない衝動を
持て余している。





「兵長が心配になるの、
ほんとよく分かりますよ……」


「……そうみたいだね。」


「自然にそういうことやっちゃうから、
男も簡単に寄って来るんですよ?
分かってますか?」


「……すみません。気を付けます……」



なぜか俺相手に丁寧語になる凛さんは
心底反省しているような顔で、
その表情すら可愛く思えてしまい、
抱きしめる手を離す気にはなれそうにない。

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