• テキストサイズ

君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第99章 BETWEEN THE SHEETS



「ペトラ、そんなに私と
飲みたいと思ってくれてたんだね。」


「……すみません。
ちょっと、強引でしたよね……?」


「そんなことないよ!本当に嬉しかった。」


本日二度目の
抱きしめたくなる衝動を抑えながら、
俯くペトラの肩を押し、座ってもらう。



「良かった……私、凛さんと、
ずっとゆっくりお話したいと思ってて……」


「ペトラ……俺の前でも、
それくらいしおらしくなれば」
「オルオうるさい。」


ギャップが凄い。

ペトラの堂々とした声色の変化に、
思わず吹き出しそうになるのを堪えた。




「ウェルカムドリンクです。
今日はお忙しい中、
来て下さってありがとうございます。」


エルドから受け取ったカクテルグラスからは、
林檎の甘い香りが漂う。


「兵長から、凛さんは甘いカクテルが好きだと
伺っていたので。」


「ありがとう。美味しそう……!」


こんな手厚い歓迎を受けたことは初めてだ。

職場の新歓でさえ、息苦しさ以外のものを
貰ったことはなかったのに。


つい涙腺が刺激されるが、
さすがにここで泣く訳にはいかない。

期待の視線を寄せてくるエルドに、
軽くグラスを掲げて見せた。



/ 1588ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp