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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第99章 BETWEEN THE SHEETS




「凛さん!」


部屋に入ってすぐ、
ドアに近い位置に座っていたエルドに
声を掛けられる。


「ペトラが誘ってくれて。
お邪魔しても大丈夫?」


「勿論ですよ!座って下さい。」


エルドは相変わらずの紳士らしさ全開で、
椅子を引いてくれた。


初めてまともに話したグンタと
軽い自己紹介を交わし、
何の弾みか、例の如く舌を噛んだオルオに
挨拶をしてから椅子に座る。



「エルド、カクテル作るのだけは上手いので、
是非飲んでやって下さい。」


「カクテル?すごいね、楽しみ。」


向かいに座っているグンタと話していると、
エルドはテーブルに
数種類のリキュールを並べ始めた。



「え、いつもみんなで飲むとき、
こんな楽しそうな事してるの?」


「まさか。今回は特別です。」


エルドは如何にも手馴れた様子で、
メジャーカップに黄金色のリキュールを注ぐ。



「特別?今日は誰かの誕生日、とか?」


「いえ、ペトラが“今日こそ凛さんを誘う!”
って息巻いていたので、色々用意してて」

「ちょっ…!エルド!!」


「いいだろ。
俺たちもずっと凛さんと
飲んでみたいと思ってたんだし。」


隣に座っていたペトラが勢いよく立ち上がるが、
エルドは特に動じず、
シェイカーを振り始めた。

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