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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第96章 整理の後の整理





モブリットは優しいキスを重ねながら、
凛の腰に手を回し、
自分が上になる態勢に立て直す。


細かいキスを繰り返し、
凛の頬にかかっている髪を撫で上げた。




……最近、というか、この間から
キスの感じが違う気がする。

自分の願望が強いせいなのかもしれないが、
本当に恋人同士なんじゃないかと
錯覚しそうになる、
気持ちの籠っているキスのように感じていた。


だけど前回は薬の影響もあっただろうし、
今もその延長なのかもしれない。

あまり勝手に期待しない方がいい。

と、自分に言い聞かせる。



唇を解放すると、
既に僅かな恍惚さが窺える表情を
目の当たりにし、衝動を抑える為、
少し長い瞬きをした。



「モブリット……?」


「……ピクシス司令と会って、
整理したいことあったんだろう?
まずはそっちが先だ。」


「……こんないい雰囲気だったのに?」

「先にすると、凛は絶対寝るからね。」

「じゃぁもう整理するの、また今度で良い。」

「ダメ。
凛は後回しにしていくと、後が詰まって来て
パンクする体質なんだから。」


そうかもしれないけど、と小さく呟く凛は
ふて腐れた表情を浮かべた。

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