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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第85章 媚薬の副作用



「……3、4日で終わればいいけど……」

「どうだろうな……
取り敢えず、凛はその薬の副作用が
落ち着くまで仕事は休みなさい。」

「え!?でも」
「いいから。仕事中に欲情したらどうするんだ?
また俺たちの競争相手を増やすのは
やめてくれ。」


エルヴィンの冗談めかした発言で、
言葉は食い止められる。




「仕事が気になるなら、
自室で出来る範囲ならして構わない。
だが、部屋から出るのは必要最小限に抑えるように。
分かったね?」


「……はい。」


念を押されるように言い聞かされ、小さく頷く。

確かに仕事中突然
あの時のような感覚に襲われれば、
誰彼かまわず襲い掛かる可能性は
無きにしも非ず……だろう。




「取り敢えずの安定剤は出せるが、
今の君に効果がどれ程あるかは分からない。
こっちの仕事が終わり次第、
俺かリヴァイが行くようにするから、
それまで耐えてもらうことになるが、
大丈夫か?」


「……すみません。ご迷惑をおかけします……」



自分の不注意で二人に色々な面倒事を
増やしてしまっている。

まだ起こしきれない身体だが、
出来る範囲で頭を下げた。

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