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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第76章 過去と今の差し替え



「もしかして、ミケも今日休暇?」

「なんだ。お前もなのか?」

「うん。でも特にすることないし、
仕事でもしようかなぁと。」

「年頃の女が休日にすることではないな。」


「……確かにね。」


思わず納得してしまうと、
ミケの大きな手が頭をぽんぽんと撫でる。



「だが俺も暇だった。
せっかく休みが被ってることだし、
何かするか。」

「ん?私と遊んでくれるの?」

「ああ。だが折角の休みなのに、
俺と過ごすのでいいのか?」

「こっちのセリフだよ。
私の相手してもらっていいの?」


問いに問い返すと、
ミケの白い歯が少しだけ垣間見えた。



「付き合ってもらいたいこともあったからな。
とりあえず、俺の部屋に来い。」



……部屋で二人きりか……



色々“それっぽい言葉”を
掛けられていたこともあるし、
少しの警戒心が芽生えつつあるが、
調査以来珍しく
穏やかな表情をしているミケが
いきなり変なことをすることは
まずないだろう。


そう信じ、歩き出したミケの横に並んだ。



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