• テキストサイズ

君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第67章 甘い時間







気が付いた時には、
もう朝だと分かるくらい、
日の光が窓から部屋に入り込んでいた。




今回は、寝落ちした、と言うより、
気を失った、と言っていいだろう。


それでもそのお蔭で、あんなに泣き腫らした
次の日なのにも関わらず、
頭はスッキリとして、
十分に休息した心地がした。




「凛、目が覚めた?」


「うん。予想に反して、
めちゃくちゃよく眠れたよ。」

「良かった……」


本当に安堵していると分かる表情で
頭を撫でられ、
私まで強い安心感を覚える。






「モブリット、わざと、でしょ?」


「……何が?」


「……分かってるくせに。」


モブリットの額を指先で軽く弾く。


小さく声を漏らして笑う姿が可愛くて、
思わず強く抱き着いた。




「そうでもしないと、
昨日は本当に眠れないだろうと思ったから。
……乱暴にしてごめんね。」


「……モブリット、
本当に色々と手練れ過ぎで
びっくりするんだけど。」

/ 1588ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp