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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第54章 ●視姦と焦燥感と安心感と



「……ダメだな、いっつもこうやって
リヴァイのペースに巻き込まれる。」


「それでいい。」


リヴァイの通った鼻筋が、
自分の鼻と擦れ合う。



目を瞑っているリヴァイの睫毛は繊細で長く、
瞳と同じ黒紅色で、
白い肌とのコントラストが
眩しいくらいに綺麗だ。


遠目に見ている時と変わらず、
こんなに至近距離でも
本当に透き通った
極め細やかな肌なのが分かる。



擦り合わせた鼻はそのままに、
リヴァイの腰に手を回した。



どちらかともなく、
自然な様子で重なった唇は、
柔らかい感触と生暖かい温度を
愛でるようなキスを生む。


離れては触れる、
その繰り返しをしていると
もどかしい気持ちばかり湧きだしてきて、
身体を密着させたくて堪らなくなる。





「…凛…、近付きすぎだ。
お前にまで泡が付く。」


「もうそんなのどうでもいい。
リヴァイ、思いきりぎゅーってしたい。」


「お前は情欲に正直すぎるだろ。」


穏やかな笑みを溢すリヴァイは、
腰に回していた私の手を掴み離した。

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