第54章 ●視姦と焦燥感と安心感と

「一旦目を瞑って、
お前を抱いている時のことを思い出す。
あとは、もう妄想だな。
お前を抱いている態で、貴族の女を抱いてる。
穴を借りて、自慰をしているようなもんだ。」


「……リヴァイの役に立ててるんなら、
思い出してもらって一向に構わないけど、
私はそんな魅力的な身体じゃないと思う。」


「お前はそう思っていても、
俺はお前以上の女を知らない。
身体は勿論、心も。」




何で急に、
こんなにも心が波打つような嬉しさを
味わわせて来るんだ……


その言葉だけで、心も身体も重く疼く。

じわじわと下半身が反応している。


吐息の温度が分かるほど近付いた
リヴァイの頬を、
無意識のうちにそっと撫でた。