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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第40章 好きの種類



「本当にお前は……
思わせぶりな態度が過ぎるだろ。
エルヴィンも心配になる訳だ。」

「……エルヴィン団長から何か聞いたの?」

凛はナイルの顔を覗き込む。



「……特に何も聞いてねぇよ。」


「ナイルも結構顔に出るタイプだよね。」


凛にクスクスと笑われ、
ナイルはうるせぇと言いつつも
釣られて笑みを溢す。





「それよりお前、
これからどっか行くのか?」

「ううん。今晩御飯食べ終わったから、
これから帰ろうと思って。」

「なんだ。
せっかく束縛してくる奴がいなくて
羽を伸ばせるのにもう帰んのか?」

「うーん。そうだね。勿体ないけど。」

凛がナイルに調子を合わせて
そう返事をすると、

「これからいきつけの店に
呑みに行くつもりなんだが、
お前も来い。」

ナイルはそう言って凛の腕を引いた。


が、その腕をモブリットに掴まれ、
動きを止めた。

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