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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第36章 熱の行方



しばらくして身体を離すと、
凛の不安げな視線とぶつかる。

こんな顔をさせてしまって申し訳ないのに
それでもそんな顔ですら色気を感じ、
もはや凛が何をしても
自分のものが反応することは
避けられそうになかった。



「……あまりに勝手すぎて嫌気がさした?」

「いや。」

「……ごめんね。」

「嫌気なんてさしてないよ。
……謝らなくてはいけないのも、
自分勝手なのも、俺の方だ。」

エルヴィンは自分の視線から
逃げようとする凛に、
そっと唇を重ねた。



こうして柔らかい感触を
楽しむようにキスをするだけで、
物凄い幸福感に包まれる。

今までの自分が
自然に拒否していたものは、
凛と出会ってからいつの間にか
手に入れたいものに変わっていた。

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