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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第35章 それぞれの行く末



「リヴァイ。
お前は凛を俺に抱かせたいのか?」

「そんな訳ねぇだろ。」

リヴァイは一言で
エルヴィンの問いを一蹴した後、

「お前がそうやって幸福感から逃げることで
誰が得をするんだ?
死んだ奴はそんなことでは報われない。」

そう言ってエルヴィンをじっと見入る。



「そんなこと分かってる。」

「お前は分かってねぇよ。」


「……俺は、自身が戦い続けるために
そうしているだけだ。
そうすることで今まで鋭利に戦えていた。
これが自分の中の“普通”だ。」

「そのお前の中の“普通”は、
凛に出会ってからも少しも変わらないのか?
今までのお前の話はもういい。
エルヴィン、今のお前はどう思っている。」


エルヴィンは言葉を止め、
錠に差し込んだ鍵を回した。



「おい、まだ話している途中だが。」

「……すまない。睡眠が足りてない。
続きは今度にしてくれ。」


最近よく眠れていないせいで、
こんなにも頭が働かないんだろう。

リヴァイに言い返す言葉は
何も浮かばない。



エルヴィンはドアを開けると、部屋に入り、
静かにドアを閉めた。



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