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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第35章 それぞれの行く末



「ああ。そうだな。
確かに相当喘がせた記憶はある。」

全く悪びれない様子で言うリヴァイに、
エルヴィンは小さくため息を吐いて見せる。


「さすがに堪えるよ。
調査前は凛の部屋でしてもらえると助かる。」

「だが、お前が凛の誘いを断らなければ、
他の男とのそんな声は
聞かないで済んだんじゃないのか?」

「凛から何か聞いたのか?」

「自分でも引くくらいに相当誘ったが、
お前は乗らなかった、と言う話なら聞いた。」


リヴァイが凛の話をそのまま伝えると、
エルヴィンは小さく吹き出した。



「……ああ。そうだな。本当に。
引きはしないが、よくあの誘いに
乗らずにいられたと
自分で自分に驚いたよ。」

「お前は元の団長に戻るんだな。」

リヴァイがそう言った途端、
エルヴィンの表情は少し引き締まる。


「この世界に戻ってから、
少し弛んでいたからな。
完全に以前の様に、とはならないだろうが、
これから先、凛を抱くことはないよ。」

エルヴィンはそう言って、
何も話さなくなったリヴァイの顔を
覗き込んだ。

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