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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第31章 それぞれの感情



「調査一週間前にしては、
上出来な練習内容だよね。」

「そうですね。
他の兵も順調に
身体を合わせて来ていますから。」

モブリットは
今回の練習記録と照らし合わせて、
過去の記録にも同時に目を通す。


最近の中では一番円滑に訓練が進んでいる。

この結果がどういう意味を持つのか、
ハンジもきっと勘付いているだろう。


モブリットがハンジを横目で見ると、

「凛が来てから、
この兵団は変化したね。」

ハンジはそう言って
軽くモブリットの肩を叩いた。


「……はい。
俺もそう思っていました。」

「未来の恵まれた環境から来た若い娘に
壁外調査のアドバイザーなんて、
エルヴィンもリヴァイも恋愛に感けて
ふざけてるんだなって思ってたけど。
実際凛の論文や提案書を読んで、
凛の話を聞いてると、意外にも二人が
冷静な判断をしてると思ったよ。」

「そうですね……
まぁ凛さんはずっと勉強熱心でしたし、
教えている時に質問してくることも
他の兵員とは視点が違いましたから。
別の環境で生活していたからこそ、
色々斬新な方法が
浮かんだんじゃないですかね。」

モブリットがそう言って
再びエルヴィンに視線を戻したとき、

「ね。
凛のお蔭でみんな変わって来てる。」

と、ハンジはモブリットをちらりと一瞥した。

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