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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第30章 女慣れした新たな仲間



「やっぱりそうなったんですね。」

「リヴァイ兵長をもっと強く止めてくれても
良かったんだよ?」

ツボに入ったのか曇りなく笑みを溢すエルドに、
冗談めかして言ってみる。


「どれだけ俺が言っても
無理だったと思いますよ。」

エルドはそう言うと不意に足を止め、

「……好きな人には一刻でも早く
会いたくなるものですからね。
自分に都合のいい方を
信じたくなる気持ちは分かります。」

そう言って凛の肩を優しく押した。



「ちょっと遠いですけど、
これ以上近付くと多分兵長は気付きます。」



本当にこの人は
リヴァイのことをよく分かってる。



それが思い知れる距離感だった。





「今兵長とペトラがしているのは
対人格闘術の訓練です。
実際に見たことってありますか?」

「……ある……けど、全然違う。」


「そう思うのも無理はないです。
兵長、というか幹部組は別格ですからね。」


エルドと小声で会話しながら、
二人の様子に目は釘付けになる。



全然違う、と言ったが、
普段見ている兵士たちの訓練風景と全然違う、
と言う意味にプラスして、
リヴァイがあんな風に
女性相手とは思えない厳しい手合せをすることに
驚いていた。


少しは予想していたが、予想とはまた全然違う。

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