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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第151章 変わらぬ想い



「こんな男に、いつまでも時間を割くのは勿体ない。
きっと君は合理的な考えの持ち主だろうから、そろそろそう思い始めてる頃じゃないか?」

「え、」


自分の心理に触れられた。

思わずそう感じてしまい、呆気にとられた声が出た。



「もう一度言う。
どんなに迫られても、俺は君を抱かない。
好きにもならない。
それは君だけに対してじゃなく、これから先誰に対しても、ずっと同じだ。」



もう言い返せる言葉なんてない。

それに、そこまで言い切る男相手に“時間を割くのは勿体ない”。

彼に見透かされた通りだ。




「……後悔しても知りませんよ。」

「ああ。俺が後悔したくなるくらい、君は幸せになってくれ。」



……この嘘のない笑顔を自分だけのものにできた凛さんは、どれだけ幸せだったんだろうか。


自分がもう絶対に手に入らない感情に心を馳せながら、乱れた服を直し、足早に部屋を後にした。



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