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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第151章 変わらぬ想い





「おーーい!いい加減終わりにするよ!」


徐々に薄暗くなりつつある巨大な森の訓練場に、ハンジの大声が木霊する。

その声を受け、モブリットはアンカーを巧みに操り、木の根元にいるハンジの隣に降り立った。



「分隊長、まだいたんですか?」

「当たり前でしょ。
今のモブリット、目離すと何しでかすか分かんないんだから。」


「……どういう意味ですか?」

「そのままの意味だよ。」


訝しげな目で問い掛けたはずが、もっと不信そうな視線で睨み返され、モブリットは一旦言葉を止めた。



「まぁ、あなたの気持ちが分からない訳じゃないけどね。
でも色々と程々にしとかないと、本当に体壊すよ?」


まさかそれを分隊長に言われる日が来るとは……


思わず心の中で大きな溜息を零す。

それでもハンジさんがそう言いたくなる気持ちが理解できてしまう自分もいた。



「取り敢えず今日はこれで訓練は終了。
トレーニングルームもモブリットは使用禁止。
早く部屋に戻って睡眠をとること!」

「……はい。」


再び鋭い視線に見入られ、やっぱりこの人は何だかんだ分隊長なんだよなぁ……と、困惑と感謝を覚えながら頷く。

少し安心した表情の分隊長の横に並び、基地に向かって歩き出した。


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