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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第147章 二人が近付くように、終わることのないキスを



「昨日先に風呂から出て、何気なくテレビを付けたら、真っ先にこのホテルの宣伝が流れたんだ。
範司に誤情報を掴まされたのかと思ったが、他のチャンネルに変えたらすぐにAVが見られたから。
完全に誤情報と言う訳ではないようだね。」

「……そうだね。」


何と答えるべきなのか分からない……


それにしても私は、範司のお蔭でよく狼狽える羽目に陥っている気がする。





ベッド脇のサイドボードに置かれたリモコンに手を伸ばしたエルヴィンは、消えていたテレビ画面を表示させた。


すぐに目に飛び込んできたのは、ソファーに座り、見せつけるように濃厚なキスをしている男女だった。

咄嗟にエルヴィンからリモコンを取り上げ、チャンネルを変えようとするが、その行動は簡単に阻止される。



「ま、待った。
これ、今見る必要ある?」

「俺たちの世界で、こんな映像は絶対見られないからね。
興味があるんだ。」

「……そう…だろうけど…」

「凛も一緒に見ればいいじゃないか。」

「……いや、遠慮しとく。」

「なぜ?」



なぜ?

いやいや、どうしてわざわざエルヴィンと二人で、こんな映像を鑑賞しなくちゃいけないんだ。

その問いは私が聞きたい。


そう言ってしまおうと口を開いた時、エルヴィンに肩を押され、ベッドへ座り込んだ。

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