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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第131章 心の帯を緩めて




その時、


「分隊長、大丈夫ですか?準備できてますか?」


モブリットの声がドアから聞こえ、ハンジはすかさずドアを開ける。



「これから訓練ですよね?書類手伝うので、」


モブリットはそこまで言いかけ、凛の存在に気付いて言葉を止めた。



「モブリット、ありがとう。
実は凛も手伝ってくれるみたいで!」

「なるほど。
凛、こんなことにまで巻き込んでしまってすまない……」


モブリットに頭を下げられ、いえいえ、と軽くお辞儀を返す。



「じゃ!後は頼むよ、モブリット!」

「これ、さすがに全部は無理ですからね!
訓練後は覚悟しといて下さいよ!!」


颯爽と部屋から出て行くハンジに、モブリットは叫ぶように声を掛けると、ハンジはニヤっと笑ってすぐ、ドアを閉めた。





「モブリットも大変だね。」

「調査前に関わらず、毎度のことだからね。
もう慣れたよ。」


小さく息を漏らすモブリットは、私の隣まで歩み寄り、暖かい掌がすぐに頬を包んだ。

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