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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第120章 嫉妬の続き



「……なんか、一気に色々話しすぎたな……
俺の言いたいこと、分かった?」


「……多分。」

「多分じゃ困る。
ちゃんと納得して、理解して。」


ずっと握られていた指を引かれると同時に
モブリットは立ち上がり、
必然的にモブリットの胸に抱かれた。




「大丈夫。誰も凛を責めてないし、
凛も自分を責める必要はない。」


久し振りの温もりを
拒絶する気になんてなれず、
感情の赴くままに、
モブリットの背中に手を回す。



「ただ、今回は完全に俺が
やきもち妬きだったせいで
凛が自分を責めるきっかけを作ってしまった。
本当にすまなかった……」


私の肩に、モブリットの頭が落ちてくる。

何とはなしに伸ばした腕が、
モブリットの頭を包み込むように撫でた。



「ううん。モブリットの行動は
不思議でもおかしくもない。
……私がモブリットの立場だったら、
もっと悲惨だったと思う。」


私の発言のあと、少しの沈黙が流れるが、
モブリットは躊躇いながら口を開く。





「……あと、凛も野外でする時は
もう少し人目のつきにくい場所でしてもらえると
ありがたい……
覗き見した感じの俺が言うのも
アレなんだけど……」


「本当にごめんなさい……」


その通り過ぎて
返す言葉はこれ以外にないだろう。

モブリットの胸の中で深く頭を下げた。


優しく頭を撫でてくれる手の感触は、
相変わらずの安心感を湧き出させてくれる。

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