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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第120章 嫉妬の続き



「凛が、もし自分たちと同じ状態になるんだとしたら、触られることすら危惧したかったんだと思う。
さすがにそれくらいじゃ凛も欲情はしないだろうけど、何がそのきっかけになるか掴めてない部分もあったし、細心の注意のつもりだったんだと。」


「……二人とも、
私にはそんなこと何も言わず……」

「それを言えば、凛は兵団の仲間と
距離を取るかも知れないと思ったんだろうね。
俺もきっと凛なら、そうする気がしたし。」


それについては否定できないだろう。


最初から自分の性欲が
異常かもしれないと知っていれば、
そもそも団員たちとの関わりを
極力絶ったと思う。




「でも初っ端から距離を持ったまま仕事をするのはさすがにキツイよ。
特に調査兵団は普段から全体の連携が取れていないと、調査で力を発揮するのは難しい。
調査に出ない凛だって例外じゃないからね。」

君は作戦の立案もしているんだし、
そう付け加えたモブリットは一呼吸置くと、
また話を始めた。



「何か話が反れてきた気がするんだけど……
取り敢えず、凛の身体が疼くのは、ただ君の性欲が旺盛ってだけでもないと思うんだ。
別の世界にいることが、
色々と君の身体にも影響を及ぼしてる。
だから、君がそんなに自分を
卑下する必要はない。」


モブリットはそこまで言い切って、
深く息を吐いた。

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