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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第116章 周囲の視線



「特に口止めもされてないからいいか……」

「え、何だ?」

「副官は凛に気があるって言ってたけど。」


「……あのお堅いモブリット副官が?」

「ああ。凛に悪い虫が付かないように
牽制する為かも知れないが。」

「お前、悪い虫って
俺のこと言ってんじゃねぇだろうな?」


面倒なのでゲルガーの問いには答えず、
話を続けることにする。



「ただ、この話は
吹聴して回れることじゃないだろう。
これを聞いてショックを受ける奴が多すぎる。
無駄に混乱を招きたくない。」


「……モブリットさんモテるからな……」


ゲルガーは完全に遠い目をしていた。




「それでもあの二人が恋人同士なら、
納得する奴ばかりじゃねぇか?」

「まぁな。副官の相手が凛なら、
大体の奴らは納得するだろうな。」


そう思えるくらい、凛は優秀だ。


団長は有能な人材を見つけてくるのが
例外なく上手い。

そう思わずにはいられないくらい、
凛は既にこの兵団にとって
なくてはならない存在になっていた。



まだ調査兵団に入って日も浅いのに、
かなり有効な作戦を提案しているし、
実際にそれが前回の調査でかなり役に立ち、
被害も少なく済んだ部分がある。


秘書としての職務を完璧に熟している事だって
誰もが知っている。

一応団長秘書、なんだろうが、
団長だけではなく、幹部全般の仕事内容を
把握・管理しているところからして、
頭も相当良いんだろう。

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