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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第114章 次回のお楽しみは技巧の訳の実験品



「これ、前の彼女とも使ってた?」


不意に気になったことを尋ねると、
モブリットは一気に困惑した表情になる。




「……凛って、わざわざ
ヤキモチ妬きたがるとこ、あるよね。」


……そうなんです。


聞きたくないのに聞きたくなるという矛盾を
常に抱えています。

自分でも困ってるんです。


心の中でそう正直に答えていいか
考えていると、そっと髪を撫でられる。



「使ったことないよ。
玩具で楽しめるくらい、
余裕のある関係でもなかったから。」


「……私たちは、
余裕のある関係だと思うの?」


「余裕というか……
玩具を使おうと思えるくらい、
凛には自分を曝け出せてるから。
一緒にいて
自然体でいられる関係ではあるかな。」



単純にその言葉が嬉しくて、
何故か涙腺に力が入る。

何故このタイミングで
泣きたくなるのか分からないけど、
モブリットが自分に心を開いてくれている事実が
嬉しくて仕方なかった。




「私も、モブリットには素が出せてるよ。
……ありがとう。」


良かった、と小さく呟いたモブリットの
温もりに包まれる。

背中に手を回すと、自然と首筋に顔が寄り、
相変わらずの安心する匂いを堪能する。



この匂いの香水があれば枕に付けて寝たい。

絶対毎日安眠できるのに……



なんて変態的な考えを持ってしまうくらい、
モブリットの匂いが好きだ。

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