第2章 試練を乗り越えろ!
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あれから蜜柑は罰として食事抜きで部屋に監禁されてしまった
さすがに監禁は可愛そうだな
悪いのは蜜柑じゃないのに···
鳴海はずっとうつむいたままだし
私はどう接してやればいいんだ??
とりあえず励ましてやるか
亜[鳴海!!いつまで落ち込んでいるつもりだ!?]
亜[そりゃー蜜柑の前で手紙を燃やしてしまった事で罪悪感があるかもしれんが···ずっと落ち込んだままでも何にもならんぞ!]
鳴[····うん]
また元気のない返事をしやがって
亜[あー···じゃあ···えっと~]
ヤバい!!!かける言葉がみつからん!!!
鳴海はそれを察してくれたのか笑っている
鳴[はは、無理して励まそうとしてくれなくてもいいよ]
鳴[僕は大丈夫だから···]
亜[それならいいけど···]
少し私が安心したとたんに副担任が慌てて教員部屋に入ってきた
副[鳴海先生!今しがた正門付近の外門に結界反応があったみたいで···まさか佐倉さんが·······]
それを聞いた瞬間、鳴海は椅子から立ち上がり走って行ってしまった
蜜柑が本当に脱走したのなら、外にはいろんな危険な奴らがいる
だとしたら蜜柑が危ない!
私も急いで蜜柑の元に向かう事にした