第2章 試練を乗り越えろ!
ドンっ!!!
私は勢いよく職員部屋のドアをあけた
周りの教師たちはみんな驚いた顔をして私に目を向ける
でも鳴海だけは驚いていなかった
鳴[アルちゃん····また遊びに来たの?]
いつもの笑顔でそう言われた
亜[いや、ちょっと蜜柑のことで聞きたい事があって····]
鳴[??何?]
亜[あいつは····学園に目をつけられているのか?]
鳴[!?·····何でそう思ったの?]
亜[蜜柑の手紙がじいさんに届いて無いみたいだから···]
鳴[········]
鳴海は暗い顔をして黙りこんだ
図星か
すると鳴海の側でおろおろしている副担が口を開いた
副[あ···あの···亜流架さん、これは上からの命令で···仕方がなくてですね···その~····]
亜[分かっている···私は別に怒っているわけではない]
副[えっ···?]
亜[私はただ、ずっとこのままで良いのかと思っているだけだ]
亜[鳴海···お前はずっと初校長のいいなりになるつもりなのか?]
鳴[····僕も色々考えてはいる···だけど···今はこうするしか出来ないんだ···]
鳴海はそっと蜜柑の手紙を燃やしてしまった
その瞬間
バンっ!!!!
また大きな音をたてて職員部屋の扉が開かれた