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タイムマシンは幸せの鍵【銀魂】

第2章 歩きながら本を読める二宮金次郎は凄い


とある金曜日の午後8時

「ありがとうございましたー」

『うーい、また来週ねー』

仕事帰りに寄ったコンビニの店員に手を振りながら背を向ける。

『ふ〜ふ〜♩』

鼻歌交じりに右手にぶら下げるのは、ビールとジャンプが入った今日の戦利品。

一週間の仕事も終わり、明日と明後日は非番。
今夜はゆっくりお風呂に入ってビール片手にジャンプを読むとしよう。

私は根っからのジャンプっ子で、社会人になった今も毎週欠かさずジャンプを買うためにコンビニへ通いつめている。

毎週毎週ジャンプとビールだけを買いに来る女。
そりゃあ店員も顔を覚えるだろう。

最近ではバイトの若い子達に
「ジャンプババア」や「ホップステップジャンプ」等のあだ名までつけられる始末。

ババアって何よ。まだ20代半ばですー。
女には大人の魅力も必要なんですー。
てか何「ホップステップジャンプ」って
ビールのホップとかけたの?
座布団二枚あげるから考えた奴出てこい。

まあ、そんなことより...

『...』

手に持ったビニール袋を見つめ、

『...』

そっとジャンプを取り出す。

『ちょっとだけ...銀魂だけ...』

もう家は目前。
それでも、長篇の途中だった銀魂の続きが気になり、我慢できずにジャンプを開いた。
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