第1章 初恋
「よし。見るか」
俺はテレビのチャンネルを6チャンにしてNステが始まるのを待つ。
「つーかそんなに良いのかよ…」
『続いては志藤彩音ちゃんの登場でーす!』
ドキッ
なんだあれ。
めっちゃ可愛い…。
『どうも。』
『今日は調子どうですか?』
『いい感じですよ。いつもと変わらないですね。』
『そうですかー今日は「SUKI」を歌ってもらいます』
『はい、恋をしている女の子に届いたら良いなと思います』
『それでは歌っていただきましょう!!志藤彩音で「SUKI」』
~♪♪~♪~♪~♫
俺は歌を歌っている彼女を見た途端
心臓がどくんどくんと動き出した。
こんな感情は初めてだ…。
俺は初めて女に興味を持ち、しかも…
一瞬で恋に落ちた…。