• テキストサイズ

【黒子のバスケ】人を外見で決めては絶対いけません!

第15章 続、これは運命なのだよ


「えーっと、緑間君?」

惚けているオレを不思議に思ったか、彼女…オレのディスティニー(運命)はオレの顔を覗き込んだ。

ああ、その顔で覗き込まれると……オレは、オレは…。




「ボケてんですか、このクソ眼鏡。早く起きろ。」






ドゴォッッッッッ





オレの頭上から鈍い音がする。
どうやら黒子がオレの頭にチョップをしたらしい。
中々、強い力なのだよ……。



「黒子、強くなったな。」




「いや、真ちゃん。オレ高尾だから。眼鏡落としてんぞ。」


…まさかこんなヘマをするとは。
彼女の前で、恥ずかしい。

オレは眼鏡をかけ直し、仕切り直す。



「黒子、強くなったn……」



「2度も同じ事繰り返さないでください。鬱陶しいんですよ。」



ピシャリと言い返され、オレは言葉に詰まった。
黒子は…中学の頃より、少し大胆になったか?









「あ、待って緑間君。
額の血拭わなきゃ。ちょっと水濡らしてくるから、待ってて。」



彼女が手拭いを手に持ち笑う。
ああ、その笑顔にすべてが浄化されるようだ。





「そうですか。じゃあ正気にさせてあげますね。」





バシャァッッッ





………冷たい。
目の前の黒子を見ると、黒子の手には空のペットボトルが握られていた。
ふぅ、危なかった。このままでは本当に浄化してしまうところだったのだよ。


「すまない、黒子。助かったのだよ。」


「いえ、困った時はお互い様ですよ。」


黒子が此方に顔を向け、フッと笑う。
持つべきものは友、か……………。
今日は黒子に助けられたな。



「いやいや、当てつけでやられただけだから。何清々しい顔してんだよ!目ェ覚ませって真ちゃん!!!」




何か隣で高尾が言っているが、オレは今とても気分が良い。天女もそんなオレを見直したのか、口を開き此方をいつまでも見つめていた─────……。








/ 49ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp