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幸せをありがとう。そして、さようなら。【短編集/黒バス】

第4章 世界はこんなにも理不尽【黄瀬涼太】


青峰side

ーー2日後ーーーーーーーーーー

黄瀬はあの事件からずっと桜の側に居る。
あの時逃げてる犯人捕まえてパトカーに乗せたのは俺だ。


青峰「おい、黄瀬……お前いい加減メシ食えよ。ほれ、おにぎり」

黄瀬「……青峰っち……頂くっス」


こうでもしねえと2日間メシすら食わず寝もしねえで桜を眺めて限界が来て意識が途切れたら寝るっつうかんじになってる。


これが葬儀まで続いた。

ーー葬式にてーーーーーーーーーーーー

青峰「おい、黄瀬」

黄瀬「……桜……」

青峰「黄瀬」

黄瀬「……?……」


呼び掛けてもずっとこの調子で桜って呟くか反応してんのかしてねえのか判んねえ。んで三回目くらいでやっと言葉を返してくる。


青峰「黄瀬……」

黄瀬「青峰っち……何スか?そんな暗い顔してw桜に怒られるっスy青峰「無理して笑うな痛々しいぜ?」……そんなこと無いっス」

青峰「そんなこと有るから言ってんだよバカか」

黄瀬「……そうっスね……俺は、バカっスよ?聞いてよ青峰っち。桜は俺のせいで死んだんス。俺が新宿行こうなん誘ったからいけなかったんス。そのせいで通り魔に巻き込まれて……」

黄瀬「挙げ句の果てには俺が襲われて、、それを桜が、、庇って……」

青峰「ああ。それでも桜は最期に笑ったんだろ?」

黄瀬「はい。もうムカツクくらい綺麗に笑ってったっスよ?」

青峰「それなら桜は満足だろうな。お前のせいじゃねえ」
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