第2章 心の在処
なんだか今日はみんな浮き足立っていた
いつもより念入りにメイクをして
特別な日にしか着ないと言う着物を着て
簪もどれもいつも見たことのないものばかりで
私にはそれはなぜだか分からなかったから
私はいつもどうりの服装だった
私は不思議に思いながらも気にはしていなかった
だから気を抜いていたの
「ねぇこの着物どう思う?今日のために新調しちゃった!」
「へー!かわいい♡羨ましいなぁ」
「なんてったって今日は四大貴族のうちのひとつ朽木家の御当主がいらっしゃるんだもの♡これくらい気合い入れなくちゃね」
「そうよね!私も新調しとけばよかったなぁ…」
そんな会話が不意に聞こえてきた
四大貴族……
だからみんなあんなに着飾っていたのか
まぁ私には関係のない話
どうせ選ばれるのは
椿姐様あたりだろう
椿姐様はここ虹桜楼の太夫なのだから