第3章 大きい籠小さい籠
「やぁっ…………」
そのまま器用に
着物の合わせをひらかれて私の身体を隠すものはなくなってしまった
なんとなく恥ずかしい……
だんだんと手が下に下がっていく指を追うように熱いしたが私の身体を這い回る感覚は
何度体験しても慣れない
自然と涙が溢れた
それ以上目を開けていられなくてゆっくり閉じると
瞼の裏に映ったのは、何年も待ち続けた彼だった
なんで……
…こんなときに思い出すんだろ
「考え事なんてえらい余裕やなぁ。」
そう言って一気に私のナカに彼が入ってきた
「やぁぁああっ、」
全くと言っていい程解されていないそこは酷く痛んだ
「これでもう考え事出来へんやろ」
そう言って激しく動き出した
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それから私は幾度も絶頂へと連れて行かれた
たとえ空が白み始めようとも
彼が止まることはなかった