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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第19章 バスケ部創部




伊月
「おーい日向!日向ったら!」


日向
「ああ?聞こえてるよ、うっせーな!伊月!」


伊月
「よ、また同じクラスだな…ふ!あははは、ちょ、ダメだやっぱ!」


日向
「なっ…何がおかしいんだよっっ」


伊月
「やっぱ変だよ日向!高校入ったら急に金髪にして…全然バスケ部っぽくないよ!」



日向
「……あたりめーだ。バスケはもうやめた!あんなもんキツいばっかでなんも楽しくねーよ!」



日向は当時大掃除後に見つかった写真の通り髪を男性でいうとロングに、女性でいうミディアムの少し上辺りにまで伸ばしており、金髪に染めていた

そんな日向の変わりように未だ慣れない伊月が笑いながら聞いた質問に、日向は彼の顔を見ずそっぽを向きながら答えた。そしてどうするのかも返答した



日向
「この学校シメて頂上獲んだよ!」


伊月
「この学校、あんまそーゆー人いないんだけど。ケンカとかしたいならもっと他のトコ行けばいーじゃん」


日向
「バッ…!本格的なトコ行ったら死んじゃうだろーが!」


伊月
「うわーヘボ!」



日向の出した答えに伊月は呆れつつもしっかりツッコミのような返事を入れた

もちろん誠凛は彼の言う通りそんな野蛮な人はいないため、決心に比べてだいぶヘタレなのである



伊月
「…てゆーかさ、冗談抜きでカッコ悪いぜ日向。中学の時あんなにガンバって、練習だって休んだことなかったじゃん」


日向
「その結果はどうだった?結局一勝も、できなかったじゃねーか。俺たちに勝った奴らと2回戦で負け、そいつらに勝った奴らも3回戦で負け
そうやって必死に勝ち上がった奴らも最後、全中決勝では帝光にダブルスコアで負けた

現実はそんなもんだ。努力すればいつか必ず報われる。ダレだそんなおめでたいこと言い出したの、結局凡人の努力なんて時間のムダなんだよ
まあ幸いこの学校にバスケ部はないらしいな、どっちにしろもうやることはねぇよ。部活やるならお前も他になんか見つけろよ」



どこか遠い目をして言う彼に伊月は申し訳なさそうな顔をし、日向の後ろをついて歩いていた

そして去っていった日向を伊月は悲しそうな、怒ったような顔をして見つめていた








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