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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第16章 決勝リーグ進出だよ





日向
「んなこったろーと思ったぜ。だけどなぁ、負けられっかボケが!!」


「誠凛!!誠凛!!」


高尾
「そりゃこっちのセリフだよっ!!」


「秀徳!!秀徳!!」



選手達の真剣なやりとりに観客は何かを感じ取り胸を打たれたのか、それぞれ好きな方の高校の応援をしていた

その様子に呆気を取られた桃井はぼそっ…と呟いており、その小さな声を名字と黄瀬は拾った



桃井
「すごい声援…」


黄瀬
「(けど1番楽しんでんのは中の選手なんスよねー、実は。集中力が極限まで高まってハイになるっつーか…こう)
あー!!なんかバスケしたくなってきたッス!」


桃井
「!」


名前
『誠凛の方に入るならやってきてもいいよ』


黄瀬
「名字っちムリなこと言ってないスか?」



え?と言ってとぼける名字の顔は真顔だったらしく黄瀬は少々狼狽えていた

そんな様子を見ていた桃井は苦笑いを浮かべていたのだが、きーちゃん行かないよねー?と黒いオーラを放っていた



「すげぇよ…両チーム一歩も譲らない…あ、こんな好ゲームそうそう見れないぞ…」


「終わらないで欲しいな…」



だが一進一退の戦いが続く中も針は時を刻み続ける。そして試合は終了へと近づいていった

のこり36秒というわずかな時間だが、多いとも取れるだろう。点差は1点差だった
だがそこで、秀徳の大坪がシュートを決めた



「あー、決まったぁ!秀徳逆転ー!!」


中谷
「よぉし大坪!!」


小金井
「時間がないぞ、攻めろー!!」


伊月
「あ!!?」


「スティール!!」


伊月
「(最悪…!!このまま出たら向こうのボールだ!!)」



木村にマークを着かれている伊月は様子を伺っていたのだが、その様子を見ている間に木村はボールをカットしたのだ

そのボールは白線のラインを超えてしまうのかと彼はハラハラしつつボールを追いかけ、高尾と木村も同様にそれを追いかけていった










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