第16章 決勝リーグ進出だよ

「始まった…ってうぉ！？」


「いきなり来たぞぉ！！誠凛のラン＆ガン」


宮地
「（確かに速ーけどもうわかってんだよ！！
このパターンは5番→4番→7番と外から中にもくいこむはず…）
もらいだ！！」


高尾
「しまった…！！」


宮地
「あ！？」



宮地の考えていたことはほぼ正解に近かった。だが日向のパスは木吉ではなく近くにいた黒子へと出し、彼もまた火神へと普段のようなミラクルパスを繰り出した

ホーク・アイを持つ高尾も今回のことは見えていなかったのか宮地と共に驚いて呆気に取られていた

パスを受け取った火神は大坪と木村、 その２人のマークが着いているのにも関わらずダンクを決めようとしている彼に日向はムチャするな！と言ったのだが、彼は言うことを聞かずに上から押し込んだ



日向
「決まったからいいけどな！！
ムチャすんなっつったろ！」


火神
「いてっ」


「２人の上からたたきこんだぁ！！
しかもその前、ボールが急に曲がった！？」


「誠凛の魔法のパス健在！！」


「こりゃあちょっとやそっとじゃ止めらんねーぞ！！」


高尾
「（バカか俺は…！そもそもパスが黒子の真骨頂だろうが！！…しかも）」


大坪
「（高速パスワークに黒子が入ったことで変化がついた。パスパターンが突然切り替わる
変幻自在型ラン＆ガンスタイル。これが誠凛バスケットボールの完成型か！！）」



緑間
「調子に乗るなよ」


誠凛
「あっ…」


火神
「（しまった。マークにつくのが一瞬遅れたー！！）」


木吉
「（それよりもコイツ…もう何本目だ！？）」


相田
「（いい加減もう残弾がゼロになってもいいはず…いくら体力アップしたからって、ここまで…！？）」



緑間は言い放ってから３Pシュートを撃った。火神は先ほどのダンクによりマークに遅れたことを焦っていた

そしてその放たれたシュートはやはりリングに掠りもせず、綺麗に入った



「うわぁ入った！！やっぱすげぇ緑間！！」


高尾
「すげーな真ちゃん、大丈夫かよ。もうそろそろ限界なんじゃねーの」


「バカめ、俺が自分で撃てる本数を把握していないはずがないだろう
限界など、とうの昔に超えている」


高尾
「ははは、なんだよそれ。男だねぇ！！」


火神
「（そーゆーことかよ…！！）」