• テキストサイズ

【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第16章 決勝リーグ進出だよ





その頃誠凛高校のベンチではそれぞれこれからの試合のために準備をしていた

また、これからの試合についての会話もしていた



黒子
「火神くん…」


火神
「あ?」


黒子
「さっき入場の時の緑間くんの顔見ましたか?」


火神
「…ああ
(前とはまるで別人だった。あれはまるで…)」


木吉
「今まで戦った「キセキの世代」は無敗ゆえにどこかスマートさが残っていた
「価値のある敗戦」とか「負けて強くなる」とか言うときがあるが、どうゆう意味かわかるか?

本来生物にとって勝利は生、敗北は死をイミする。たとえとしては極端だが、事実人間の本能にもそれは残っている
敗北の恐怖を知った人間は、勝利に飢える」



秀徳高校のベンチでも同じく、それぞれが準備をしていた

そんな中、緑間の脚が少し小刻みに震えているのを見て高尾はニヤリと口角をあげた



高尾
「あれー真ちゃんどったの?
まさかビビッちゃ…」


緑間
「話しかけるな」



予想外の返答だったのか、彼は目を見開いて驚いていた

緑間からはピリピリとした緊張感がこちらにまで伝わってきており、高尾は汗を一筋だけ流した



緑間
「今気が立っている。冗談につきあうゆとりはないのだよ」


高尾
「(飢えた獣は危ないとか言うけど…ははっ…ちょっわかるわ)」


緑間
「奴らに勝つ。今の俺にはそれしか考えられん」


高尾
「あー……俺もだ」


大坪
「よし、行くぞ!」



瞳孔を開いて言う緑間からはまさに獣のようなオーラが出ていたが、高尾はそれに驚かずに便乗した

先程の木吉の発言に火神に口元に笑みを浮かべ、自嘲するような笑いを溢した



火神
「はっ、飢えてるだあ?」


日向
「こっぴどく負けたことがあるのは向こうだけじゃねーだろ」


木吉
「ああ、そうだな」


火神
「負けるのなんさ一度でたくさんだ
ハラペコなのは、」


黒子
「こっちも一緒です」



誠凛高校の彼らには色んな記憶が流れた。桐皇に負けた時のこと、泉真館に負けた時のこと、木吉にはそれに加えて帝光に負けたことも

だけどそれを彼らは、乗り越えたのだ










/ 739ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp