第10章 わたしは…ここにいる!
「だって…」
「だって?」
むむむと目を泳がせる私。
「笑わない?」
「そうさなぁ?ま、笑わねぇよ」
そういいながらすこしにやけている。
「もう…。
…私ね、さ、寂しかったんだよ?」
恥ずかしくて下をみる。
「なら離れてんじゃねぇよ。」
「だ、だって!んっ?!」
反論しようと顔あげた瞬間、
サンジによって反論は拒まれた。
「俺だって、寂しかったさ。」
少し照れてそっぽを向くサンジ。
めずらしくて目を見開いて何も言えないでいた。
「もう、二度と離れるんじゃねぇぞ?」
「…っ…うんっ!!!」
そしてまた口づけをする。