第9章 仲間への罵声、私の名は…
「ていうか、ほら住民のみんなも逃げて!
ここにいたら死んじゃうよ!」
さきほどまで罵声を浴びせられていたけど、
今はそんなことどうでもいい。
「な、なにいってんだ
俺たちはさっきまでおまえのことを!「うっさいな!」」
「鬼風!!!」
風で住民たちを包み飛ばした。
「手荒でごめんね!ばいばい!」
そしてまた海軍たちへと向き直る。
「シズナ」
頭の上から愛しい人の声がした。
「サンジ……」
サンジへ体ごと向いて見上げる。
「クソバカヤロウ。心配しただろうが。」
少し睨まれたけど、全然怖くない。
だって、そのあと、ふっと笑っておかえりと言ってくれたから。