第8章 闇の中まで届くように
ナミside~
「もう!また邪魔が入った!!」
「ナミ、お前より悔しいやつがここにいるだろ?」
ゾロがサンジくんへと視線を送る。
「サンジくん…」
そうだ。なによりも、だれよりも悔しいのはサンジくんだ。
やはり悔しいのか、サンジくんは手に力を込めていた。
「あと…少しで届いたんだ。」
あの子だって手を伸ばしていた。
「私を…って、言ったじゃないかよ。
あとすこしであいつの本当の思いを聞けたんだよ。」
くそ!くそ!と、床を叩く。
「なぁ、サンジ、助けたいよな?」
「あぁ。」
ルフィが麦わら帽子を被る。
「俺たちも仲間だ。
あいつを、闇からたすけて守ってやりてぇ。」
゛行こう゛
ルフィのその言葉で私たちは
心を決める。
「シズナ…待っててね」
ナミside~end~