第8章 闇の中まで届くように
「この島にいる海兵全員に告ぐ!
駐屯地に全員集合せよ!」
街のサイレンでいわれる。
「…ねぇ、どうして集めるの?」
「俺は止めたんだけどねぇ、シズナが少しでも裏切ったからでしょうよ」
青雉がため息をつく。
「っ!、あれは!
でも、センゴクが先に攻撃して私を裏切ったじゃない!」
また、
また、私のせいだ。
なにもできない。
自分の気持ちでみんなを傷つけることになったんだ。
「………」
あぁ。もうなにも聞こえない。
青雉がなにか言ってるみたいだけど……
なにも、見えないし聞こえない。