第4章 目は口ほどものを言う。
「でもその鬼族はすごい力を持っていることで有名で、海賊や海軍、すべてが狙っていたって聞いてるわ。
一時姿を消していたと言われていた。
でも身を隠していたのがばれ、
そして、ある日海賊により滅ぼされた。
よって鬼族全員は…この世からいなくなった。」
「いや、それが、最近、巷で噂になっていることがある。」
「…っ!」
噂?
妙な汗をかいてしまう。
「鬼族の末裔、…鬼姫、または皇鬼がひとり、生きているらしい。
素性はまだわかってはいないらしいが。」
「………うそ…」
つい口からこぼれる。
「シズナ?」
チョッパーが私の顔をのぞきこんだ。
「っ、ううん!なんでもない!」