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【黒バス】透明な君に恋してる

第13章 君じゃなきゃ



「青峰、有栖、おかえり。無事帰ってこれたみたいでよかったよ」

「おうよ。ただ有栖は怪我が酷い、すぐ病院連れて行った方がいいぞ」

「ん……? 怪我……」

「うっ、征十郎怖い」

「当たり前だろう? ここは山奥だしな……すぐに下山してその先で救急車を待たせよう。連絡は俺がしておく。青峰が彼女を部屋で休ませてやれ。ああ、それと病院には俺が付き添うからお前達もすぐに帰る準備をして、俺達とは別で帰宅していってくれ」

「わかった、他の奴らにもそう伝えておく」


 征十郎に小さく「お説教はあとで」と言われ、縮こまる。返す言葉もないです、本当に……。鬼! とは思うものの、それは私のことを案じてのことだし文句は言えない。元はと言えば、私が悪いわけで。ああもう私の馬鹿っ!


「お前、人の背中でうるせぇぞ」

「えっ!? こ、声に出てた!?」

「思い切りな」


 恥ずかしさで今度こそ黙り込んだ。

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