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【黒バス】透明な君に恋してる

第15章 それぞれの痛み



 夏休みも終わった後、私の心を占めるのはただ一人だった。


「そっか……夏休みが終わったということは、征十郎に会うのか」


 憂鬱? 別にそういうのではなくて。ただ……なんだろう、どんな顔したらいいのかな? と思ったりはする。まぁ、いつものことだから征十郎自身はあまり気にしないだろうけど。


「征十郎って結構不意打ちだよね」


 もしかしたら、それが彼のモテる理由? それ以外にも征十郎がモテる理由はあるだろうけど。最終的にはなんでもできちゃうってところがモテ要素なんだろうけど。

 征十郎って私のこと、どう思ってるのかな。だってキスだよ!? キスしてくるなんて……帰国子女でもないんだし。何か意味があると……思いたいんだけど。


 (前回の敦君みたいな回答されたら、何も言えなくなっちゃうよね)


 そこまで考えてしまい、結局謎なまま私の底に考えは沈んだ。

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